人が何かを作り出したい、というのは本能のように思います。
さらに言えば
- 肉体的本能
- 精神的本能
ともいえるのではないでしょうか。
肉体的本能は生きていくために必要なもの、例えば、住居や道具、衣服などを作り出し自分や家族、同族を助けるためのもの、いわば生存の欲求といえます。
精神的本能とは、助けたい、喜ばせたい、役に立ちたい、発展させたい、など、いわば魂の欲求といってもいいかもしれません。
DIYという概念が生まれたのはアメリカです。
それまでは生きていくために住居を修理したり、物を作ることをしていました。古くは西部開拓時代は、何から何まで自分でやらなければならなかったからです。
馬車で移動して、建物を建てて農地を開墾して、服も自分で縫製していました。それが普通だったのです。
そして、そんな時代を経てアメリカは世界で最も豊かな国になりました。
DIYはそんな時代に生まれました。
生きていくのに必要だったノウハウが、余暇を楽しむためのDIYになったのです。
お金を出せば、たいていのものは手に入り、自分で一から作り出す必要などまったくない時代、DIYが生まれました。
私は、DIYで余暇を楽しむ、だけではないと思います。先ほどの魂の欲求、または、それに近いものがあるのではないでしょうか。
参考文献 2つの扉 高橋佳子著
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